○番外(第19番)ホ短調通し番号−20
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
6/8 |
Adagio |
e |
G |
小ソナタ |
2 |
2/4 |
Allegro |
E |
H |
中ソナタ |
3 |
3/4 |
Tempo di menuet |
E |
H |
中ソナタ |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
|
|
3 |
B |
短調で遅い1楽章は、2楽章の序奏のような位置付けにある。 |
注釈
この作品はいろいろな点で問題作です。まず、ハイドンの時代には、この形とは異なったへ長調の版がアルタリア社より1788年に出版されています(次の曲を参照して下さい)。この2つの版の違いは、ホ短調版の1、2楽章と、へ長調版の2、3楽章が、移調されている以外は基本的に同じ内容の楽章で、ホ短調版の3楽章のメヌエットの替わりに、へ長調版ではプレリュード風の全く別の音楽が1楽章に挿入されています。共通する2つの楽章は移調されている他にも、細かい改変が随所に見られます(両曲が1つは短調でもう1つが長調となっているのは、短調の楽章が第1楽章なのか第2楽章なのか違いによります)。こちらのホ短調の版が発見されたのは1957年と比較的最近の事ですので、旧全集版では、唯一知られていたへ長調の版を真正の版として掲載しています。なお、このホ短調の版は、1760年代の作曲と判明している他のいくつかの作品と共に、同一人物の手による筆写譜という形で見つかりましたので、作曲年代は、ほぼ同じ時期であろうと想像されます。
さて、2つ目の版が見つかった以上、どちらが真正の版なのかを改めて検証しなければならないのですが、2つを見比べた限りでは、ホ短調の方が、より自然な楽章構成になっているのは、誰の目にも明らかな事だと思います。新全集版でもこちらを真正と判断し、へ長調の方は外しています。へ長調の稿のどこが問題なのかにつきましては、そちらに書くことにいたしましょう。
しかし、ホ短調の1楽章(へ長調の2楽章)では、クラヴィア独奏曲とは思えないモチーフを使っている部分がある、という指摘あります。具体的に書きますと、コンチェルトのソロとトュッティのように感じられる部分があるということですが、クラヴィア3重奏曲や4重奏曲ならばあり得るでしょう。つまり、このホ短調の稿自体が、別なクラヴィア3重奏曲、もしくはそれ以上の編成の曲の編曲であるという可能性が生じてきてしまいます。これは、単に可能性のお話で、肯定するにしろ否定するにしろ、資料不足ではいかんともし難いのが現状です。
さらに、もう一つの問題は、ホ短調とへ長調のどちらが本来の調性であるかということです。前述のように、ホ短調自体が編曲であるのならば、その元の曲はへ短調であるかも知れません。前述の筆写譜集の中には、この曲とは別の作品で、本来の調とは異なる調に移調されている曲が含まれている事も判明しています。ここは、資料は当てにはなりませんので、純粋に2つの稿を見比べてみてどう感じるか、ということに集中するしか方法が無い事になります。これは正直言いまして、かなり判断に迷いましたが、ホ短調の方が本来の調なのではないか、という気がいたします。
×第47番(第57番)ヘ長調通し番号−21
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
3/4 |
Moderato |
F |
C |
中ソナタ |
2 |
6/8 |
Larghetto |
f |
As |
小ソナタ |
3 |
2/4 |
Allegro |
F |
C |
中ソナタ |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
|
1788 |
3 |
C |
1楽章がソナタ風ではない。 |
注釈
こちらが、前掲の曲のもう一つの版にあたります。1788年にアルタリア社より出版され、旧全集版にも掲載されています。旧全集版の時代には、ホ短調の版の存在が知られていませんでしたので、掲載されたのは当然といえば当然なのですが、この版の1楽章と2、3楽章の間に奇妙な断絶が見られる事は、早くから指摘されていました。このへ長調の1楽章は、一応はソナタ形式で書かれてはいるのですが、曲調的には到底ソナタとは呼べない様式になっています。16分音符の走句を中心としたテーマは、バッハのプレリュードを思い起こさせる、と言うのが、実際の雰囲気をわかり易く伝える事になるでしょう。この楽章は、初めからソナタの1つの楽章として書かれた音楽であるとは思えません。
アルタリア社という出版社はハイドンの作品に対しては要注意の出版社です。この印刷業者が楽譜の出版を開始したのが1778年で、時を同じくしてハイドンに出版の話を持ち掛け、翌年からハイドンの曲の出版を開始しています。この関係はハイドンが死ぬまで続くので、すべての出版が正規の出版であるように思われやすいのですが、実は商売本位の強引な行動が目立ち、再三トラブルを起こし、ハイドンが今後一切新作の提供をしないと宣言した時期までありました。それにもかかわらず、古い筆写譜を探し出してきて出版したり、ひどい時はハイドンが別な出版社に売った作品を、その出版社から買い取って出版したりしています。以上の事から、この曲のケースのように、作曲年と出版年が異なっている作品は、正規の出版では無いのではないかと疑ってかからなければならなくなります。
新全集版では、この作品の1楽章は偽作ではないとしても、本来はソナタとして書かれている楽章ではないと判断していますが、私は、一歩踏み込んで、偽作と考えています。このプレリュード風の音楽は、作曲者の個性が出にくいのですが、別人が偽って作ろうとした、或いは紛れ込ませようと意図した場合は、かえって好都合でもあります。
×第17番(番外)変ロ長調通し番号−22
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
2/2 |
Allegro |
B |
F |
バロックソナタ |
2 |
3/4 |
Andante |
g |
B |
バロックソナタ |
3 |
2/4 |
Allegro |
B |
F |
バロックソナタ |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
|
1788 |
|
D |
フレーズの繋がりの不自然さが目立つ作品。 |
注釈
この作品は1788年にウィーンのアルタリア社より3曲ずつ2集のセットとして出版されています。この曲が1曲目で、残りの5曲は順に第19番、第18番、第44番、第45番、第46番となっています。この出版は、前述の通りハイドンの関知しないところで、出版社が勝手に昔の作品を出版したとケースと思われます。この第17番と呼ばれている作品は、ヨハン・ゴッドフリート・シュヴァーネンベルク作曲と記された筆写譜が複数存在していて、明らかにハイドン作では無いと判断されます。シュヴァーネンベルクという作曲家は、当時ブラウンシュヴァイクの宮廷楽長をしていた人で、ウィーンではこの時期の数年前に初めて作品が紹介されました。出版社側の誰かが、曲数を揃えるために、ウィーンでは未だそれほど知られていないけれども、それなりの実力を備えた作曲家の作品を、故意に流用したという事で、間違いないでしょう。実力があると言いましても、ハイドンの真作と比べてみますと、かなり落ちる感じがいたします。
◎第45番(第29番)変ホ長調通し番号−23
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
4/4 |
Moderato |
Es |
B |
大ソナタ |
2 |
3/4 |
Andante |
As |
Es |
中ソナタ |
3 |
3/4 |
Allegro di molto |
Es |
B |
中ソナタ |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
1766 |
1788 |
3 |
A |
ハイドン特有の、線の太い構成が見られる。 |
注釈
この曲と第44番、第46番の3曲は旧全集版の番号がかなり後ろになっています。これは、前述の正規とは考えられない出版を鵜呑みにして曲順を付けた結果と判断出来ます。
◎第19番(第30番)ニ長調通し番号−24
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
4/4 |
Moderato |
D |
A |
大ソナタ |
2 |
3/4 |
Andante |
A |
E |
大ソナタ |
3 |
2/4 |
Allegro assai |
D |
d,A |
ロンド形式と変奏曲が組み合わされている |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
1767 |
1788 |
3 |
B |
曲の規模の大きさが一際目立つ作品。多少冗長さを感じる。 |
○[XIV:5](第28番)ニ長調通し番号−25
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
4/4 |
(Moderato?) |
D |
A? |
中ソナタ? |
2 |
3/4 |
Menuet |
D |
d |
メヌエット |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
|
|
3 |
C |
注釈参照 |
注釈
この作品は1961年になって、自筆楽譜の一部が発見された曲です(実際は個人所有であったものが競売に出されて貴重な資料である事が確認されたという経緯になります)。その楽譜には、1楽章の最後の部分(再現部の後半)とメヌエット楽章が含まれているのですが、もともと2楽章形式の曲なのか、3楽章が紛失しているのかが謎です。さらに、間に入るべき緩徐楽章が紛失している可能性すらあるように感じています。
ハイドン本人が作った最初の目録に掲載されている曲のうち、資料が見つからず消失したのではないかと考えられてたクラヴィアソナタが8曲あったのですが、この発見された楽譜が、その中の1曲であることが判明いたしました。この曲は、さらに、後年の別の目録ではクラヴィア4重奏曲と掲載されていて、ホーボーケンの番号(消失作品にも、真偽の不確かな作品にも番号が与えられています)では、4重奏曲の方に分類されていました。私見では、かつてはソナタと4重奏曲の両方の稿が存在し、どちらかが編曲であったのではないかと考えていますが、資料の乏しい現状では全く証明は出来ません。
なお、ウィーン原典版には、クリスタ・ランドンとカール・ハインツ・フュッセルの手による第1楽章の補筆完成版が付録として掲載されています。しかし、ハイドンならばこうは書かないであろうと思われる部分があり、どうもいただけません。ただし、唯一完全な形で残されているメヌエット楽章は大変な秀作です。
◎第46番(第31番)変イ長調通し番号−26
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
4/4 |
Allegro moderato |
As |
Es |
中ソナタ |
2 |
3/4 |
Adagio |
Des |
As |
中ソナタ 再現部と展開部が組み合わさっている |
3 |
2/4 |
Presto |
As |
Es |
中ソナタ |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
|
1788 |
3 |
A |
規模の大きさと楽想の豊かさにおいて一際目立つ作品。曲の展開が自由奔放であり、単純なソナタ形式に収まっていない。 |
◎第18番(第20番)変ロ長調通し番号−27
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
2/4 |
Allegro moderato |
B |
F |
大ソナタ |
2 |
3/4 |
Moderato (Tempo di Menuet?) |
B |
F |
大ソナタ |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
|
1788 |
4 |
B |
どちらかと言うと形式的に引き締まっていて、めりはりがある。 |
○第44番(第32番)変ロ長調通し番号−28
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
4/4 |
Mederato |
g |
B |
中ソナタ |
2 |
3/4 |
Allegretto (Tempo di Menuet?) |
g |
G |
自由な形式 |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
|
1788 |
3 |
A |
シュトゥルム・ウント・ドランク期の短調作品の典型的な例。 |
注釈
この作品の2楽章はかなり独特な構成を持っています。曲調的にはメヌエットの雰囲気を持っていますが、全体的な形はABABの2部形式のような感じです。ただ、最後のBが短いので、ABA+コーダの3部形式にも見えます。さらにAとBは同じモチーフから発生したテーマを用いていますし、Aの再現部分は変奏になっていますので、2つのテーマを持つ変奏曲のようにも感じられます。結論としては、さまざまな形式を組み合わせた形と考えるべきでしょう。
◎第21番(第36番)ハ長調通し番号−29
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
2/4 |
(Allegro) |
C |
G |
大ソナタ |
2 |
3/4 |
Adagio |
F |
C |
中ソナタ |
3 |
3/8 |
Presto |
C |
G |
単一主題の大ソナタ |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
1773 |
1774 |
4 |
A |
スケールの大きさを感じる作品。 |
注釈
第21番〜第26番の6曲は1774年にウィーンのクルツベック社より出版されました。これは、ハイドン自身の指示によって初めて出版された作品集で、ニコラウス・エステルハージ候への献辞が書き込まれています。作品の出版を快く許した侯爵への感謝の意味と考えて間違いないでしょう。なかなか力作が揃っているのですが、後半の曲が、前半の曲に比べて、作曲する時間に追われて急いで仕上げたような雑な印象があるのが残念です。
◎第22番(第37番)ホ長調通し番号−30
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
4/4 |
Allegro moderato |
E |
H |
中ソナタ |
2 |
3/8 |
Andante |
e |
G |
中ソナタ |
3 |
3/4 |
Tempo di menuet |
E |
e |
変奏を含んだロンド形式 |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
1773 |
1774 |
4 |
A |
優雅な雰囲気を持った作品。 |
◎第23番(第38番)ヘ長調通し番号−31
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
2/4 |
(Allegro) |
F |
C |
中ソナタ |
2 |
6/8 |
Adagio |
f |
As |
バロックソナタ |
3 |
2/4 |
Presto |
F |
C |
単一主題の中ソナタ |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
1773 |
1774 |
4 |
A |
細かい音形がテクニカルで、当時としては難曲と考えられる。曲の展開が凝っている。 |
◎第24番(第39番)ニ長調通し番号−32
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
3/4 |
Allegro |
D |
A |
中ソナタ |
2 |
2/2 |
Adagio |
d |
F |
バロックソナタ 3楽章に切れ目なく続く |
3 |
3/4 |
Presto |
D |
|
変奏曲だが1つの変奏とコーダしかない |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
1773 |
1774 |
4 |
A |
軽快な作品。6曲の中では最も印象的。3楽章は少し短すぎる。 |
◎第25番(第40番)変ホ長調通し番号−33
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
4/4 |
Moderato |
Es |
B |
中ソナタ |
2 |
3/4 |
Tempo di menuet |
Es |
B |
小ソナタ |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
1773 |
1774 |
4 |
B |
1楽章が重厚で内容的にも非常に充実しているが、曲全体のバランスが悪い。 |
◎第26番(第41番)イ長調通し番号−34
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
4/4 |
Allegro moderato |
A |
E |
中ソナタ |
2 |
3/4 |
Menuet al Rovescio |
A |
A |
逆行のメヌエット |
3 |
2/4 |
Presto |
A |
E |
単純な3部形式 |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
1773 |
1774 |
4 |
B |
注釈参照 |
注釈
この作品も前曲同様1楽章、特に展開部の充実ぶりには目をみはるものがあります。その反面、後の楽章があまりにもこじんまりし過ぎていて、全体のバランスが取れていないように感じます。作曲に当てられる時間が限られている事を、1楽章だけに集中する事で凌いでいるという、現実的な対処法と考えられます。
この曲の2楽章は、交響曲第47番のメヌエットを転用しています。詳しくは、交響曲の方の注釈を参照していただきたいのですが、逆行のメヌエットは、楽譜を書く時間の節約にもなっているはずです。1楽章はじっくり書き、残りの楽章は大急ぎで仕上げた様子を窺い知る事が出来ます。
◎第27番(第42番)ト長調通し番号−35
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
2/4 |
Allegro con brio |
G |
A |
中ソナタ |
2 |
3/4 |
Menuet |
G |
g |
メヌエット |
3 |
2/4 |
Presto |
G |
|
変奏曲 |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
[1776] |
1778 |
4 |
A |
注釈参照 |
注釈
第27番〜第32番の6曲はハイドンの最初の目録に1776年の6つのソナタとして掲載されています。しかし、1曲だけ自筆譜の一部が現存する第29番は、最初のページに1774年と書かれていて、1楽章の提示部しか書かれていません。前の6曲が、かなり時間的に無理をして仕上げた結果になった反省から、1774年から1776年にかけて、時間を取りながら少しずつ書き溜めていった、と考えるのが順当と思います。学者によっては、もっと以前の曲が入っているのではないかという説もあります。曲調的には第28番あたりが、その疑いがあるのですが、そういう曲が手元にありながら、何故前の6曲をあんなに急いで仕上げなければならなかったのか、という点に解答が与えられない限り、納得が出来ません。
解答の1つの可能性としましては、こちらの6曲の方が1楽章を見る限りは、こじんまりしていて、エステルハージ候に献呈するには不足だったのか?という事なのですが、解答としては少々無理かなと感じています。
ということで、こちらの6曲は、前の6曲のような壮大な展開は見られませんが、形式的にもかっちりとまとまっていますし、後ろの楽章も充実していますので、曲としてのまとまりは、ずっと優れているように思います。
なお、この第27番は、いわゆるソナタアルバムの1巻に掲載されていて有名な曲です。
◎第28番(第43番)変ホ長調通し番号−36
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
3/4 |
Allegro moderato |
Es |
B |
大ソナタ |
2 |
3/4 |
Menuet |
Es |
es |
メヌエット |
3 |
2/4 |
Presto |
Es |
|
変奏曲 |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
[1776] |
1778 |
4 |
A |
注釈参照 |
注釈
この曲は前述の通り、少し前の時代の作風に感じられます。しかし、それだけの理由で作曲年を遡らせる訳にはいかないのも、前述の通りです。ハイドンが、敢えて以前の作風を踏襲してみた、と考えられるケースは他にも時々あります。
この曲も、ソナタアルバムの2巻の方に掲載されていて、よく知られている曲と思いますので、おすすめランクをAにしましたが、実はこの曲はBにしようか迷いました。6曲の中では1番落ちるように感じます。
◎第29番(第44番)ヘ長調通し番号−37
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
4/4 |
(Moderato) |
F |
C |
大ソナタ |
2 |
4/4 |
Adagio |
B |
F |
中ソナタ 前半後半ともリピート無し |
3 |
3/4 |
Tempo di menuet |
F |
f |
通常のダ・カーポ形式ではなく、主部の再現の前に主部の変奏を持ってきている コーダ付き |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
1774? |
1778 |
4 |
A |
様式的には協奏曲風な所がある。1楽章の経過句が印象的。 |
◎第30番(第45番)イ長調通し番号−38
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
2/4 |
Allegro |
A |
E |
大ソナタ 切れ目なく2楽章へ続く |
2 |
3/4 |
Adagio |
A |
|
形式無し エピソード風 |
3 |
3/4 |
Tempo di menuet Cantabile |
A |
|
変奏曲 |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
[1776] |
1778 |
4 |
A |
全体的に軽快な作品。2楽章は間奏曲としての意味合いになっている。 |
◎第31番(第46番)ホ長調通し番号−39
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
4/4 |
(Moderato) |
E |
H |
中ソナタ |
2 |
3/4 |
Allegretto |
e |
G |
バロックソナタ |
3 |
2/4 |
Presto |
E |
e |
変奏曲 |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
[1776] |
1778 |
4 |
A |
随所に対位法的な味わいがあり、楽しめる。 |
◎第32番(第47番)ロ短調通し番号−40
楽章 |
拍子 |
速度記号 |
調性1 |
調性2 |
形式 |
1 |
4/4 |
Allegro Moderato |
h |
D |
大ソナタ |
2 |
3/4 |
Menuet |
H |
h |
メヌエット |
3 |
2/4 |
Presto |
h |
D |
大ソナタ |
作曲年 |
出版年 |
区分 |
おすすめランク |
特徴 |
[1776] |
1778 |
4 |
A |
珍しい調性の曲。ベートーヴェンを思い起こさせる感覚がある。 |