解説
このアルバムは、バッハの名作「音楽の捧げもの」をシンセサイザーを使って録音したものです。使用したシンセサイザーは、Roland Jupiter-8とRoland
JX-3Pの2台で、音色は、楽器音に近い形のものや、シンセサイザー独特の音色を、曲によって使い分けています。コンピューターは使わず、全ての演奏を手で弾いています。
原曲は、大バッハの晩年の傑作です。次男のC.P.E.バッハがフリードリヒ大王に仕えていた縁で、大王に招かれたバッハが、そのお礼の意味もあり、大王が提示したテーマを元にし、10曲のカノン、2曲のリチェルカーレとトリオ・ソナタによる連作を作曲し、大王に献上したものです。1つのテーマだけで、これだけさまざまな音楽が紡ぎ出される様は、目を見張らせられるものがあります。
シンセサイザーを用いる事により、曲の持つ凄みがより鮮明になったのではないかと思います。